2012年07月18日
◇◆国際ロジスティクスマガジン◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━<vol.132>2012/07/18━━
編集・発行 株式会社 共和商会 志賀 盛孝
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目次
1. 海外に活路を見出す5つの視点 その弐
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1.海外に活路を見出す5つの視点
その弐 仕入れを直接海外から
日本国内の経済状況から察すると、国内市場だけを見据えた経営だけでは
不安を感じる企業も多いのではないのでしょうか?
こうした中、海外に活路を見出そうとするのは、自然な流れかと思います。
会社の利益を確保する為には、2つの要素があります。
それは、『売上を上げる』『経費を下げる』です。
海外に販路を広げることで、『売上を上げる』効果が見込めます。
一方で、仕入れを見直すことで、『経費を下げる』効果が見込めます。
経費を削減する場合、材料や会社の備品などの仕入れルートを見直すことは、
日常的に行われていると思います。
ただ、多くの場合は、国内取引による、仕入れだと思います。
思い切って、海外からの仕入れを検討してみることも、一つの手です。
現在、国内取引で仕入れている商品でも、海外製品も多く含まれております。
それを、直接、海外取引により、仕入れを行ってみることで、経費の削減が
見込めます。
ただ、気を付けないといけないのは、ご自身でリスクを背負わなければ、
なりません。さまざまなリスクがありますが、一番は品質に対するリスクです。
国内取引の場合は、このリスクが少ない分、コストに反映される訳ですので、
それ相応であると言えます。
合わせて、海外からの仕入れを取り入れることで、『売上を上げる』効果も
見込めます。
仕入れコストを下げることにより、安売りして、『売上を上げる』効果がある
ということでは、ありません。
海外からの仕入れを取り入れることで、販売商品のラインナップを増やすという
ことです。これまでの販売商品に加えて、新たに海外からのアイテムも増やして、
売上げUPを目指します。
例えば、従来揃えることができなかった安めの商品に対して海外仕入れ分を加える
ことにより、これまでに取引が無かった新規の販路が開拓でき、合わせて、
従来取扱い品の売り上げを伸ばしている会社もあります。
仕事というものは、面白いもので、小さな取引から、思いもよらない商品に
たどりついたりするものです。それも、これまで行っていた分野の中で出会う場合が
あります。こういった物に巡り会いますと、これまでと同じ販売先さんに対して、
新商品として提供できたり、これまで取引きが無かったお客様が広がります。
コストを下げる目的だけでなく、売上げを伸ばす為に、海外からの仕入れを活用
したいものです。
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