2010年11月16日
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1.SURRENDERED B/Lの落とし穴 その弐
サレンダーB/Lの落とし穴で多いのが、書類の表面上問題がないのに、
裏の部分で問題が生じていることで貨物が引き取れないというケースですが、
さらに怖いのは決済が絡む話です。
B/Lはよく決済と絡めて利用されるケースがあります。
これはL/Cでなくても、利用できます。
よくあるケースとして、
『船積みまでは行うが、B/Lは着金確認後でないと送らない。
もしくは、サレンダー手続きをしない。』
という、手順です。
海上輸送の場合、航海日数がかかりますので、その間に決済とB/Lの手配を
するのというのは、合理的ではあります。
ただ、ここの所は事前に決済とB/Lの仕方を確認しておかないと、
到着後の支払いだと思っていたら、、
B/Lが来ないので確認すると、実は船積み時支払いで、
あわてて送金なんてこともありえます。
こんな、B/Lの落とし穴ですが、友人からもっと怖い実話を頂戴しました。
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輸入作業で起こりました。
お客様の契約は40'x2本の契約。
当然、送られてきたサレンダーB/Lは40'x2本となっている。
しかしながら、送られてきたARRIVAL NOTICEは40'x1
日本の港のターミナル作業費用のことでもあるので、
めったなことでは、間違わない。
でも、一方で、B/Lにはちゃんと2本のコンテナNo.まで書いてある。
船会社にコンテナ所在の照合してもらうとそのコンテナ、
1本は東京、1本はメキシコにある。
Consigneeに詳細を連絡し、Shipperに連絡してもらうが連絡がつかない。。。
なんと、元々の1本分のSurrender B/Lの内容を書き変えてたんです。
コンテナ本数を増やして。
コピーなので、簡単に偽造できます。
2本分の金を貰ってドロンということがありました。怖いです。
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うーーーん。怖いです。
オリジナルB/Lならできない技ですが、サレンダーのコピーされたB/Lなら
誰でもできます。後からいくらでも細工ができますから。
悪意があっても、無くても、いろんなところに落とし穴があるものです。
2010年11月15日
2010年11月05日
貿易売買契約の国際規約であります
インコタームズ2000が10年ぶりに改訂され、
インコタームズ2010として、来年2011年1月1日より発効だそうです。
ポイントの一つとして、
"DDU"が無くなり、
"DAP=DELIVERED AT PLACE"というのが加わる、
というのが挙げられると思います。
各地でセミナーが行われております。
個人的に親しくさせていただいております貿易アドバイザーの弓場さんの
セミナーも神戸でございます。
下記にご案内させていただきます。 ご興味のおありの方はどうぞ。