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2014年05月26日

140号 役立つ国際ロジスティクスマガジン発行

◇◆国際ロジスティクスマガジン◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━
                       
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━<vol.140>2014/05/26━━
編集・発行 株式会社 共和商会  志賀 盛孝
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目次
1. 輸出入通関時の注意点
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1.輸出入通関時の注意点

通関時の注意点について、ぜひとも押させておきたいと思います。
確認すべき事項は、多岐に渡ります。

もちろん、輸出入しようとしている商品、金額や数量、関税率分類を確認します。
その他に、輸出であれば、輸出貿易管理令に気を付ける必要があります。
輸出貿易管理令について言えば、化学兵器や武器など軍事利用や転用を防ぐ物です。
もちろん、輸出先の国も対象になります。

輸入では、輸入貿易管理令、食品衛生法、家畜伝染病予防法、薬事法、
麻薬取締法、化学物質審査規制法、知的財産保護の法律などと言った、
消費者保護であったり、自国の国民の安全や健康を守るといった規制が
ポイントとなります。

輸入貿易管理令であれば、武器などのような物もありますし、
魚のような水産資源もあります。
安全面から産業保護まで、幅広いです。
水産資源であれば、種類により定められ、
輸入数量や予め定められた輸入できる会社しか輸入できないなど
決められております。

次に、正しく関税が納税されているかです。
正しい関税率分類がなされているか?申告価格が適切であるか?
税に関することであり、当然、確認されることになります。

もう一つは、原産国です。
これは、原産国により関税が異なるからです。
例えば、中国製の場合は、2年前から大幅に優遇税率の関税である
特恵関税の適用除外の品目が大幅に取り入れらました。
台湾や韓国は元々、特恵適用国でしたが、10年以上前に無くなっています。
これは、自国の産業保護の観点もありますが、
発展途上国の産業の発展を援ける意味合いがあり、
先進国と発展途上国では、適用される関税が異なっているのです。

それと、合わせて、消費者保護の為でもあります。
偽った原産国の表示はもちろんのこと、消費者に誤解を与えるような表記も、
してはならない事となっております。
生産国のもっているブランドイメージという物があります。
生産された国のイメージは、商品購入に際しての消費者の購買動機になります。
この為、原産国の表記についても、注意を払う必要あるのです。