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2013年06月27日

137号 役立つ国際ロジスティクスマガジン発行

◇◆国際ロジスティクスマガジン◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━
                       
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━<vol.137>2013/6/27━━
編集・発行 株式会社 共和商会  志賀 盛孝
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目次
1. 貿易政策 後編
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1.貿易政策 後編

各国の輸出、輸入の規制を見ることにより、
その国がどこに重きを置いているかが見えてきます。

輸入は、
輸入貿易管理令、食品衛生法、家畜伝染病予防法、薬事法、麻薬取締法、
化学物質審査規制法、知的財産保護の法律などなどいろいろと出てきます。
これに、関税もあります。

輸入の規制は多岐に渡ります。
分かりやすいのは、人体の安全を守り、悪影響を防ぐことです。
口に入る物(食物)、触れるもの(食器)、直接皮膚などに付けるもの(化粧品)、
など、健康に関する物の規制が多いです。
これは、おおむねどこの国も同じような品目になりがちです。

商品によっては、思いがけない物が、規制対象であったりします。
例えば、乳幼児向けのおもちゃですと、赤ちゃんが舐めたりしますので、
食品衛生法に該当するものがあります。
機械に内蔵されているバッテリーには、硫酸が使用されています。
状態によっては、これが、麻薬及び向精神薬取締法の規制にあたります。

一方、国内産業の保護の観点から、守りたい産業分野においては、
高い関税を掛けたり、輸入そのものを禁止したり、
数量などで制限を設けたりします。
こちらは、国により、守りたい自国の産業が異なります。
代表的な物ですと、日本であれば、農業であり、アメリカ合衆国では自動車と言えば、
分かりやすいかと思います。
知的財産保護に関する法律も、こちらに入ります。

関税も大きな規制と言えます。
守りたい産業や商品には高い関税率を、自国にとって輸入することが不可欠で、
産業の妨げにならず、必要な物には低い税率を掛けることで、コントロールします。

逆に言えば、どこの国や地域からの取引を優遇しているが分かります。。
以前ですと、発展途上国、WTO加盟国といったくくりであったのが、
現在では、経済連携協定により国ごとに異なります。
今、話題のTTPもそうですし、日本だけでなく、EUでもそうですし、
各国がそれぞれに協定を結んでおりますので、企業に置き換えますと、
自社製品が最終どこに行くのかにより、生産する国を決める必要もでてくると
いうことです。
例えば、上記のアメリカ向けの自動車でも、日本からアメリカへ輸出する場合と、
メキシコからアメリカへ輸出する場合とでは、アメリカでの輸入時の関税が
大きく異なります。

海外への進出を検討する場合、候補になっている国が何を守り、
何を促進しようとしているのか?
と言った観点から見るもの必要なことだと思います。
ミスマッチの進出だと、双方となって悲しいことになってしまいかねません。

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