こんにちは。
通関士の橋本 挙裕(たつひろ)です。
輸入通関では、商品、価格及び数量等について
税関へ輸入申告するのはもちろんですが、
忘れてならないのが、「納税申告」です。
書類審査、貨物検査が終了しても
関税、消費税を納税しなければ輸入許可が下りず、
商品を引き取ることが出来ないのです。
現在は、銀行に開設する関税、消費税等のみを引き落とせる
「NACCS専用口座」といわれるものと
一般の銀行口座から引き落とす「リアルタイム口座」が主に利用されていますが
どちらも、税関の書類審査、貨物検査が終了すると、自動で引き落とされるので
常に口座残高には気を付けなければなりません。
二つの口座の大きな違いとしては、利用時間の長さと口座残高の積み増しが
反映されるタイミングです。
「NACCS専用口座」は、最長で朝8時半から夜9時までの利用時間になり
口座に積み増しが反映されるタイミングは翌日になります。
それに対し「リアルタイム口座」は、一部の規定を除いて全時間帯の利用が可能で
積み増しも即日反映されますので、「リアルタイム口座」にメリットがあります。
私どもは、「NACCS専用口座」を利用しておりますが
以前、輸入申告で税関への商品説明や貨物検査の対応に追われ
ぎりぎりになって利用時間の事に気づき
まさに、その9時を過ぎようとしてひやひやしたことを思い出します。
口座振替で納税することが主な方法となっている為
納税申告をしているという意識が薄くなりがちですが
口座残高には常に意識が必要になります。
また、「直納」と呼んでおりますが、申告の度に銀行に税金を納め、
納付書を税関の収納課へ提出する方法があります。
これは件数が多い場合には向いていないので、
主に個人輸入される方の利用が多いようです。
今後は、数年の内に「NACCS専用口座」は廃止され、
「リアルタイム口座」のみに移行されるようです。
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