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輸入に関することの記事

2011年07月01日

輸入コンテナのフリータイム切れ保管料

こんにちは。

通関士の橋本挙裕(たつひろ)です。

今回は、お客様のご負担になってしまう
輸入コンテナの保管料についてお伝えします。
 

まず、フリータイムとは船が外国から到着後、港のコンテナターミナルにコンテナが搬入されると
ドライ・コンテナ(普通貨物)で通常5日から6日引き取りが猶予される
無料保管期間のことです。
リーファーコンテナ(冷凍貨物)のような特殊なものは3日ほどで、短くなっています。
この間に、税関の手続き、船会社の手続き等を終わらせ貨物を引き取れば、
保管料はかかりません。

しかし、納期の日程が決まらない等でフリータイムが過ぎてしまい
やむなく保管料を支払わなければならない場合があります。


実際の料金としましては、フリータイム超過後に発生する20フィートのドライ・コンテナで
船会社によって多少違いはありますが、
 
 1日目から4日目以内にコンテナを引き取る場合 : 3,000円/日
 5日目から10日目以内にコンテナを引き取る場合 : 6,000円/日
 11日目以降にコンテナを引き取る場合 : 12,000円/日

というように超過期間が長くなればなるほど、

保管料が値上がりし高額になりますので、十分に注意していただきたいです。

リーファーコンテナの場合は、電源につないで置かなければならない等で、
1日当たりの料金がドライ・コンテナの3倍になり、更に高額になります。

保管料が掛らない為にも船積みスケジュールと荷受けのスケジュールのバランスを
うまく調整して、フリータイム内に荷受けができる体制が大事です。


ちなみに、フリータイムは輸出国側で申請されますと、

国によっては、延長できる場合もありますので、

船会社へ確認されるのも一つの方法かと思います。

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