こんにちは。
通関士の橋本挙裕(たつひろ)です。
今回は、お客様のご負担になってしまう
輸入コンテナの保管料についてお伝えします。
まず、フリータイムとは船が外国から到着後、港のコンテナターミナルにコンテナが搬入されると
ドライ・コンテナ(普通貨物)で通常5日から6日引き取りが猶予される
無料保管期間のことです。
リーファーコンテナ(冷凍貨物)のような特殊なものは3日ほどで、短くなっています。
この間に、税関の手続き、船会社の手続き等を終わらせ貨物を引き取れば、
保管料はかかりません。
しかし、納期の日程が決まらない等でフリータイムが過ぎてしまい
やむなく保管料を支払わなければならない場合があります。
実際の料金としましては、フリータイム超過後に発生する20フィートのドライ・コンテナで
船会社によって多少違いはありますが、
1日目から4日目以内にコンテナを引き取る場合 : 3,000円/日
5日目から10日目以内にコンテナを引き取る場合 : 6,000円/日
11日目以降にコンテナを引き取る場合 : 12,000円/日
というように超過期間が長くなればなるほど、
保管料が値上がりし高額になりますので、十分に注意していただきたいです。
リーファーコンテナの場合は、電源につないで置かなければならない等で、
1日当たりの料金がドライ・コンテナの3倍になり、更に高額になります。
保管料が掛らない為にも船積みスケジュールと荷受けのスケジュールのバランスを
うまく調整して、フリータイム内に荷受けができる体制が大事です。
ちなみに、フリータイムは輸出国側で申請されますと、
国によっては、延長できる場合もありますので、
船会社へ確認されるのも一つの方法かと思います。