こんにちは。
通関士 橋本挙裕(たつひろ)です。今週は私が担当致します。
港のシーンでいろんなデザインの長方形の箱が
きれいに積まれているところを見られた方もおられるとおもいますが、
あれがいわゆる海上コンテナといいます。
これから利用される方に簡単にコンテナの種類をお伝えします。
海上コンテナは国際規格に基づいて作られているので、世界中どこへ行っても
流通がスムーズにいきます。
様々なサイズとタイプがあるのですが、代表的なものを紹介します。
長さは20フィート(6,058mm)と40フィート(12,192mm)
幅はどちらも8フィート(2,438mm)
高さはどちらも8フィート6インチ(2,591mm)ですが40フィートの方には
9フィート6インチ(2,891mm)で30cmほど高いタイプのものがあります。
ちなみに、9フィート6インチにちなんで業界ではクン(9)ロク(6)と呼ばれています。
タイプですが、どのような物を積み込むかで別れます。
最も多く流通しているのが、ドライコンテナといい一般貨物用を指しています。
他に、ドライコンテナでは輸送できない物のために使用されるコンテナを特殊コンテナと呼びます。
リーファーコンテナといって冷凍食品などを輸送するためにコンテナ自体に冷凍装置がついているものや
コンテナのドアから積み込むことが難しい大きなもののためにオープントップコンテナ
といって屋根の無いタイプのものもあります。
他にも種類がありますので、貨物にあったコンテナを選んでいただけます。
ただ、特殊コンテナはドライコンテナと比べると費用が高く設定されているので憶えておいて
いただければと思います。
現在、国際貿易で海上輸送はコンテナで運ぶのが大半を占めています。それは、
輸出者様でコンテナを借り切っているなど条件にもよりますが
コンテナに貨物を積んでから輸入者様に届くまで、コンテナ単位で貨物が移動するため
貨物のダメージの削減、盗難事故の防止、積替えコストの削減等に繋がったからだといえます。
では、コンテナが登場する六十年ほど前はどうしていたかというと、今でもありますが在来船という船が活躍していました。これは船自体が貨物室になっていて、そこへ直接貨物を積んでいく形になります。
在来船に積むまでの貨物の流れとしては、船積みする貨物を倉庫で積むー港まで輸送ー港の倉庫で一時卸す在来船の側まで移動するー船積みするというように、移動の過程が多い分貨物へのダメージのリスクが
あります。また、雨の日は貨物が濡れてしまうので作業が止まることもあり、
実際、雨で作業ができなくて出港日が延びてしまったこともありました。
マイナス面が目立ってしまいましたが、在来船にはコンテナには入らない形状や重量の貨物
を積むことができるという最大の利点を活かせるので、そういった貨物を扱われる方には
まだまだ必要な船だといえるのです。
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