今週は林田が担当致します。
今回は輸出の際の、空コンテナ引取の注意点について書かせていただきます。
貨物をコンテナにて輸出する際には、
まずは船会社にブッキングを行い、
船会社指定のコンテナヤードへ空のコンテナと、
**機器受渡証(EQUIPMENT INTERCHANGE RECEIPT→通称「EIR」と呼ばれております)
を引取りに行き、作業を行う倉庫等へ運ぶことになります。
**機器受渡証とは・・・船会社・コンテナヤードオペレーターが作成するコンテナの
受渡しを証明する書類のこと。
受渡し時点のコンテナの状態(損傷の有無など)を記録する
重要な書類。
そして、コンテナ詰め作業開始となりますが、
その前に、コンテナの状態を必ず確認しなければなりません。
コンテナは船会社より借りるものであり、
通常、船会社はコンテナを貸し出す前に、
コンテナの状態を確認し、必要に応じて修理、清掃してから輸出者様へ引渡しますが、
貸し出しコンテナの中には、損傷や汚れを受けたままのコンテナが混じっていることがありえるからです。
仮にコンテナの損傷や汚れに気が付かず、
そのまま貨物を詰めてしまいますと、
貨物に影響を及ぼすことも予測されます。
それだけではなく、へこみ等のためにコンテナが歪んでいると、
強度が弱くなるばかりでなく想定していたサイズの貨物が入らないこともあります。
そのようなことを防ぐため、しっかりとコンテナの状態を確認しなければなりません。
まずは外観です。
外から見て、へこみや穴等の有無を確認します。
その次は内部です。
扉を開け、天井、壁、床をくまなく確認します。
コンテナは鉄製の箱のため、光を遮断しておりますので、
内部はとても暗いです。
ですので、扉を開け、内部を十分に明るくし、
汚れやダメージの有無を確認しなければなりません。
しかし、穴が開いている場合ですと、
コンテナ内部には、外からの光が漏れてくるので、
コンテナの中に人が入った状態で、
扉を閉めて暗くした方が、確認しやすくなります。
(私共は行ったことはございませんが、コンテナ内で煙をたいて煙がもれてくる穴が開いていないかを確認する方法もあるそうです。)
損傷や汚れを発見した場合、
コンテナの取り替えは可能ですので、早急に船会社へ連絡することが必要です。
また、空コンテナ引取時に損傷や汚れのない旨をしっかりと確認した場合でも、
輸入地にて、貨物をコンテナから取り出し後に、
損傷や汚れのクレームが入ることがごく稀にあります。
ですので、空のコンテナ内部の写真、貨物を詰めている途中経過の写真、
貨物を詰め終わって扉を開いている状態の写真、
貨物を詰め終わって、コンテナの右扉のみを閉めた状態の写真(コンテナ右扉には、コンテナNO等が記載されている為)、
そして機器受渡証を保管しておき、
クレームに対して、備えておくことが良いかと思われます。
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