こんにちは、共和商会の林です。
これまで、このブログにおいて、
輸出入には、国や地域を問わず、様々な規制や決まり事があり、
何でも自由に、海外と取引できるわけではないことを
様々な事例でお伝えしております。
今回は、いわゆる新興国では、
輸出入すること自体が自由でないことをお話ししたいと思います。
例えば、ある製品を、中国から日本へ輸入しようと、
いろいろ調査し、やっと良い会社を見つけ、
まずは見積りをお願いしたところ、
そことは異なる別の会社から回答がくることがあります。
これは、中国などの新興国では、日本などの先進国のように、
原則、誰もが自由に輸出入できるのではなく、
国などに届出や登録をし、認められた一部の会社しか輸出入できないためです。
新興国では、
・外国通貨(外貨)を管理し、自国通貨を守る
・輸出入時の税金を管理し、輸出入そのもの及び徴税をコントロールする
などのため、輸出入を一部の会社に限定する特有の制度があるのです。
ですので、ある製品を製造している会社が
輸出も合わせて出来る会社であれば、そこから直接輸入可能なのですが、
そうでない場合は、上記例のように、
輸出の出来る会社に、間に入ってもらい
(いわゆる商社のようなもので、中国では「貿易代理」などと言います)、
間接的に、輸入する形になるのです。
ご参考までに、上記例の場合、
日本の輸入者が商談している相手は、その製品の製造会社だとしても、
その取引が決まり、いざ輸入する時は、
貿易書類に、その会社の名前は出てこず、
海外送金先も、当然ながら、間に入る別の会社となります。
また、このことは、日本から輸出する場合も同じことが言えます。
ある新興国の会社から引き合いがあり、商談も順調に進み、
いざ日本からその製品を輸出しようとした時、
相手先が、自国でその製品を輸入することが出来ないことが分かり、
誰か別の会社に、間に入ってもらわないと取引が成立しない
こともあるのです。
このように新興国との輸出入においては、
先進国との輸出入では想定もしていないことが起こりますので、
ご留意ください。
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