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国際物流雑学の記事

2013年01月25日

沖縄向け貨物について

今週は林田が担当致します。

今回は沖縄向け貨物について書かせていただきます。
共和商会では、海上輸送による輸出入を主に取り扱っておりますが、
それだけではなく、大阪から沖縄向けの海上輸送も扱っております。

なぜ輸出入が主な共和商会が沖縄向けの海上輸送を取り扱っているのかといいますと、
沖縄が日本へ返還される以前は、輸出入手続きが必要となっており、
当時、沖縄への輸出入業務を行っておりました。
そして、沖縄が日本へ返還され、輸出入手続きは不要となり、
輸出入手続きのない海上輸送業務を取り扱うこととなりました。

沖縄は海に囲まれている島ですので、船での物資の供給は不可欠となっております。
物資の安定供給のため、大阪から沖縄向けの船は週に5便(火曜日から土曜日まで毎日)あります。

商品を船積みするためには、まずブッキングをし、スペースを確保し、
指定の倉庫に商品を運ばなければなりません。
出港日には、その日船積みされる商品がたくさん集まります。
出港直前に商品の持ち込みが集中してしまいますと、船積み作業に時間がかかってしまい、
出港時間に間に合わなくなりますので、
出港日の午前中が貨物引受の締切となっていることが多いです。

船積み作業後は、出港となります。
大阪から沖縄へは2日間(約40時間)の時間を要します。

曜日を例にしてみますと、火曜日の夕方に大阪を出港する船に積みますと、
木曜日の午前に那覇市の港へ入港し、その後荷卸し作業が始まります。
翌日の金曜日からお届け先へ配送となります。

商品の納品をお急ぎの場合は、ブッキング時にその旨を伝えておきますと、
比較的に早い時間に、船から荷卸しをすることができる位置に、商品を船積みすることができます。
そうすることにより、船が入港してから商品が荷卸しされる時間が短縮され、
チャータートラック等の手配が必要になる場合もありますが、
入港日当日に配送することも可能となります。


上記のように配送するためには、遅れることなく入港することが必須となります。
しかしながら、沖縄は台風がよく接近するという地理的な要因があります。
夏や秋の季節には、台風が避けられない問題となっております。

台風の接近時の船の運航は、
安全を優先し、台風が過ぎるまで、海上で錨を降ろし、待避することになり、
結果として入港が遅れてしまいます。

台風の進路は、大阪と沖縄の航路上付近を進行することが多いため、
台風が発生すると、その影響を受ける可能性は高くなってしまいます。

台風のシーズンにつきましては、
上記の納品スケジュールよりも、1日?2日間ぐらい余分に考えていただいたほうがよいかと思います。


また、沖縄にはたくさんの離島がございます。
離島につきましては、次回のブログにて書かせていただきたいと思います。

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