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国際物流雑学の記事

2012年06月30日

日中税関の取締りについて

こんにちは。今回の担当は西田です。

さて、6月3日(日)に大阪市港区の海遊館前で
密輸撲滅キャンペーンがあり、麻薬探知犬が実際に薬物を
発見するデモンストレーションが催され、盛況だったそうです。

私は、輸入者様の代理で税関検査に立ち会うことがあり、
麻薬探知犬の仕事の様子を間近で見た事があります。

何もなくとも、あの凛々しい顔で『ワン!』と吠えられると、
検査に立ち会う身としては、ドキッとしてしまいます。

日本では麻薬探知犬の検査の他に、貨物をX線装置に通して中身を確認する検査や、
実際に現物を税関の担当官が見て確認する検査があり、

薬物銃器取締や知的財産侵害物品取締の強化月間も設けられております。

日本においては、このような取り締まりが行われておりますが、
お隣の中国ではどうでしょうか。
偽ブランド品が横行しているイメージを持ってしまう中国ですが、

現在中国の税関におきましても、「国門の盾」という密輸や知的財産侵害物品の撲滅運動が行われております。

特に上海では検査率がこれまで3%程度であったものが10%程度まで、引き上げられており、
スケジュールに余裕を持って、輸出入手続きを手配する事が求められております。

世界一のコンテナ取り扱い量を誇る上海では、通常時の検査でも時間が切迫する事があり、
実際に上海で税関の検査となった貨物には検査後の再梱包が不十分な貨物が見受けられました。

検査率が倍以上に引き上げられている現在では、
より一層、スケジュールが切迫する可能性が高くなり、貨物の検査が慌ただしくなる事が、気がかりです。

日本でも外国であっても、スムーズに通関手続きが進行させるために、
万全の書類の準備と貨物の内容確認が重要になって参ります。

大阪税関の報道資料によると
http://www.customs.go.jp/osaka/news/2012houdou.html
大阪だけでも、毎月のように覚せい剤などの密輸が摘発されております。

各国税関の活動が功を奏し、密輸などが減少する事で、検査率も低下していけば、
喜ばしい事だと思います。

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