こんにちは、共和商会の林です。
私は、毎日、お客さまの輸出入に関わる仕事をしておりますが、
今回は、通関業者からみた手続きとしての「輸出入」にかかる手間と、
お客さまからみた商売としての「輸出入」にかかる手間について、
すこしお話したいと思います。
私どもの日々の仕事の大半は、輸出入の「手続き」となります。
輸出であれば、お客さまから書類をいただき、
ご希望する船に、海外へ販売される商品を積む、
輸入であれば、同様に、お客さまから書類を頂戴し、
海外より港に届いた仕入品をご希望する場所と日時に納品する、
といった具合です。
上記手続きにおいて、より手間がかかるのは輸入となります。
なぜなら、輸入には、様々な法律による規制があり、
まずは、それを解決しなければならない、
また、関税や消費税の計算も必要となるため、です。
もちろん、輸出にも規制はありますが、輸入よりずっと少なく、
通関業者からみた手続き上の手間は、かなり減ります。
ご参考までに、輸出入する方が、
通関業者に輸出入通関を委任した場合にかかる料金は、
通常、輸入申告が輸出申告の2倍の料金になっております。
さて、一方で、「商売」として、実際に輸出入される方の手間はどうでしょうか?
輸入の場合、ご自身が日本で販売するものを、
世界各国で開かれる展示会・海外の卸売市場・インターネット上などで見つけ、
あるいは、希望する仕様に合わせて製造してくれる工場を探すなど、
売り手と商談を重ね、輸入してくる、
輸出の場合は、自らが製造あるいは専門家が製造した主に日本製のものを、
これまた、海外の展示会やインターネットなどで販売先を探し、
買手と商談を重ね、輸出する
といった流れになるかと思います。
ひらたく言いますと、
輸入:お金を出して、海外からモノを仕入れる
輸出:海外へモノを販売して、お金をもらう
となり、この部分だけをみれば、
輸出の方が、相手国の市場調査や規制調査・文化の異なる人への販売促進活動・
資金回収リスクなど、より多くの手間がかかるように思えます。
たしかに、私の知る限り、輸出をしている方ほど、
外国語が堪能で、海外出張も多いようです。
ただ、私は、輸入の方が手間がかからず簡単というつもりはありません。
といいますのも、輸入をしている方は、輸入業務が完了した後に、
日本国内での販売活動が待っているからです。
輸出であれ輸入であれ、
ご自身の販売するモノを、最終ユーザーに受け入れてもらい、
さらに繰り返し使用してもらえることが、一番望むところ。
つまり、商売する上で、もっとも手間をかけねばならず、また大事なことは、
「モノを販売して、お金をもらうこと」でしょう。
私どもは、通関業者として、輸出入に関わる自身の手間だけを考えたり、
また、輸出入を近視眼的にみて、お客さまと接するのではなく、
輸出入する方が本来望んでいる
「モノを販売して、お金をもらうこと」を続けていけるよう、
お客さまの輸出入にかかる手間を少しでも減らすことに、
日々努力していきたいと思います。
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