こんにちは。
今回は渡辺がブログを担当します。
今回は、輸出入時の保険についてです。
国際海上輸送では、コンテナが傷んでいたり、
混載貨物の積みあわせの際のダメージなどあり、
輸送のリスクは、残念ながら、完全には防げていないのが現状です。
また、「共同海損」というルールがあり、
これは、海上輸送中の危険回避のための損害は、
当事者皆で費用、損害を負担する、という決まりです。
海上保険をかけることによって、万が一にそなえておくのが望ましいですね。
しかし、どんな場合でも保障されるというわけではなく、
以下の場合は保障外となります。
● 荷主責任によるダメージ(梱包不良や、貨物そのものが非常に脆い場合)
● 船の遅延による損害
● 自然消耗(揮発性の液体の気化や、輸送中の商品の劣化など)
保険をかけていても、上記は保険適用されませんので、注意が必要です。
また、実際に事故があった際の保険金請求の手続きですが、
船会社等と連絡をとり、証拠となる書類をそろえて保険会社に提出します。
例えば、輸入時のコンテナに穴あき等の不具合があったせいで、
貨物にダメージが生じた場合、下記の書類、資料を保険会社に提出します。
● デバン時の写真(貨物、コンテナともにダメージの箇所)
● デバンニングレポート(デバンした倉庫が発行。
中身の貨物にダメージがある事を倉庫が確認した書類)
● EIR(コンテナの受け渡し書。コンテナヤードでコンテナの状態をチェックした書類)
● 船会社へのクレームノーティス(書面によって船会社に事故があったことを通知する書類)
● 船積書類、保険証券、保険会社への保険金支払請求書
これは一例なので、事故や保障する内容によって、事故の証明となる書類を取り寄せます。
保険金額が高額の場合は、第三者機関による立会い調査が行われることもあります。
また、書類にはサイン、押印等をし原本を提出するものもあり、
どうしても郵送などの手間や、時間がかかってしまいがちです。
なので、海外で保険を掛ける取引条件(CIF等)よりも、現地で保険を掛ける(FOBなど)のほうが
事故の際、すぐに対応でき、少しでも上記の手間や時間が少ないと思われます。
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