こんにちは。共和商会の林です。
今回は、輸出入しておられる方の大半が利用している海上コンテナの
国内陸送における問題点について、お話したいと思います。
船便での貨物輸送は、コストダウンのため、船がどんどん大型化され、
少数の乗組員で、大量の海上コンテナを一度に運べるようになり、
世界各国の港は、それに対応できるよう、設備の増強などを進めております。
一方で、港と輸出入者との間で、海上コンテナを輸送するのは、
トラックでの陸送が大半となり、
通常一つのコンテナを1台のトラックに積んで運転するため、
それだけドライバーの人数が必要ということになります。
さて、昨今、運送業界において、トラックドライバーの人手不足が問題となっておりますが、
海上コンテナを陸送する場合、
大型と牽引の2つの自動車免許を所持しているドライバーでないと運転できず、
さらに、独特の運転技術も必要であることから、その人数は増えておらず、
徐々に高齢化が進み、人手不足はより深刻です。
また、東京港や大阪港など、消費市場のため、輸出より輸入が多い港では、
次々と海外から入ってくる海上コンテナを置いておく場所が不足し、混雑が常態化、
(輸出の場合は、関係者がスケジュールなどを調整することで、
海上コンテナが港に滞留しないようコントロールしやすい。)
輸入コンテナを引き取るのに、かなりの時間を要することとなり、
海上コンテナのドライバーは「運転するより待つのが仕事」といった状態になっております。
このため、特に混雑のひどい東京港では、
通常時でも、一週間ほど前に予約しておかないとトラックを確保できないことがあり、
繁忙期では、さらに早めの予約が必要となります。
国や地方公共団体あるいは関連業者などは、上記事態を少しでも緩和するため、
補助金を出して、港を早朝オープンしたり、昼休み返上で作業に当たるなど
対応はしているものの、抜本的な解決には至っていないのが現状です。
海上コンテナで輸出入をしておられる方は、納品日を早めに確定し、
トラックを予約しておくなど対策されることをお勧めいたします。
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