スタッフブログ

2013年3月

2013年03月29日

混載貨物の輸出梱包

今週のスタッフブログは池田が担当します。

混載貨物を外国に輸出する場合
輸出国から輸入国に到着するまでの輸送中に
トラック、コンテナー、本船に
何度も積み替えと積みおろしが繰り返され、
その都度、揺れや傾きなどで
商品に衝撃を与える恐れが高くなります。

そのため、商品の重量や大きさなどに
対応した梱包を行わなければなりませんので、
それぞれ形状に適した梱包について書かせていただきます。

軽量なものや商品が小さい物は
段ボールを使用するカートン梱包が適していて、
厚みや硬さを強化することで
複数の商品をまとめて梱包することができます。

更にカートン梱包した商品を
荷役台(パレット)に載せてラップを巻いて
包装する方法もあります。
パレット梱包をすることによって
梱包を強度にするだけでなく
パレットの穴になった部分に
フォークリフトの爪を差し込んで
持ち上げることができますので、
荷役作業が効率的に行われるだけでなく
商品のダメージを最小限に抑えれます。

重量物や商品が大きい物は
木枠(クレート箱)梱包が適していて
中身が見えるように隙間を開けても
耐久性がありますので
商品が傷まいように
全体を固定して軽量梱包することが出来ます。

商品が衝撃に弱いもの
錆の原因になる防水や防湿などの
保護が必要な場合や
多数の商品をカートンに入れなくても
ばらばらにならないようにする方法として、
密閉して中身が見えないようにする
木箱(ケース)梱包するが適しています。

主な梱包の方法を書かせていただきましたが

自社で梱包作業を行うことが困難な
輸出者様には、
商品の形態にあった
梱包を行うことができる
専門の梱包業者があります。

輸出者様は現地の輸入者様に
商品を破損から守り
安全に引き取ってもらうために
頑丈に梱包を施すことが必要です。
2013年03月22日

国際物流のリスク

こんにちは。
通関士の橋本挙裕(たつひろ)です。

普段、国際物流に関わらせて頂いて国内物流にはない
リスクを感じていることがあります。

例えばB/Lについてですが、「元地回収」の場合、
輸出側の船会社で処理が終わると、
B/Lのコピーに「元地回収」または「SURRENDERED」などと
印刷されて輸入者様へ送られてきます。
普通は、これで商品が引き取れる状態なのですが、
時々、B/Lには「元地回収」と記載されているのに
船会社が、商品の到着を案内するアライバルノーティスには
その記載がないことがあり、念の為確認してみると
輸出側の船会社から輸入側の船会社へ
「元地回収」の連絡がデータ上で入っていないことが分かり、
このままでは商品が引き取れない為
引き取りには受付時間があるので時間が迫っているときは、
特に大急ぎで、対応しなければなりません。


また、国際物流と国内物流で決定的に違うリスクとして
国際物流には、「通関」があるということです。
何事もなく無事に許可が下りれば良いのですが
希に、税関で商品の検査をしたところ
例えば、書類とは違うものが入ってしまっていたということがあり
事情説明や訂正などで時間を要し、解決するまでは許可が下りないであるとか、
他に、通関書類に誤りがあり、
輸出者様側で、訂正をお願いしなければならない場合
海外である為や時差の関係などで、
返事が帰ってくるまでに時間が掛る場合がありますので、
やはりそこでも、通関に時間を要してしまいます。


国際物流では、他にも輸送に日数が掛るであるとか、
梱包を頑丈にしないと商品が破損してまうなど、
さまざまなリスクを伴いますが、
やはり、その中でも「通関」の部分は、
国際物流において、特に要となるところと思っていますので、
間違いや違和感を敏感に察知し、
出来る限りリスクを回避していけたらと思います。

2013年03月15日

織物や編み物等の繊維製品のサイズ記載について

 今週は通関の川本が繊維製品のサイズに関して書かせていただきます。
商品を輸出入通関する場合、商品ごとに関税定率法に則り、統計品目番号
(HSコード)という番号に分類する必要があるという事は当ブログでも
何度か書かせていただきました。

そしてその分類されたHSコード毎に「数量」を申告しなくてはなりません。
「数量」とは数だけを意味するものではありません。例えば商品の重量、
個数が最も一般的ですが、織物や編み物などの繊維製品の場合は、
商品毎に面積(平方メートル、SQUARE METER,SM)を申告する必要があります。
このため、長さや幅をインボイスもしくはパッキングリストの通関書類上に
記載しなくてはならない場合があります。
 
 例えば30ロールの繊維製品があっても、30ロール全ての材質が同じもの
であれば、一つの同じHSコードに分類されます。
尚且つ、全ロールの長さと幅が同じの場合は、
全ロール合計の平方メートルを計算できるため、インボイス、パッキング上には
品名も一つ、長さと幅の記載も一つずつで問題ありません。
 
 しかし、異なる幅や長さのロールが混在していたり、異なる材質の繊維が
いくつか混在している場合、商品(ロール)毎に幅や長さがわからなければ、
通関上必要な「数量」である面積の計算が出来なくなってしまうのです。
 
 しかし、上記のように申しましても、インボイス、パッキング作成時に各商品
がどのようなHSコードに分類されるか分からないのが通常だと思います。
 
 一番重要なのは、通関する各商品ごとの仕様(幅、長さ、材質や材質割合)を
事前にインボイス等に記載しておく事です。
インボイス、パッキングリスト上には一商品毎(品番毎)に仕様が記載されている
状態であれば最も理想的であり、スムーズに通関が行えることと思います。

2013年03月08日

沖縄の離島向け貨物について

今週は林田が担当致します。

前回の続きとなります。(沖縄向け貨物について

沖縄の離島向けについて書かせていただきます。

沖縄は数多くの離島があります。
島には多くの人が生活しており、
船での物資の供給は不可欠となっております。

大阪から船にて商品を送る場合ですが、
離島向けの船積みにつきましては、
大阪から沖縄県の離島向けの直行便はなく、
一度、那覇に入港し積み替えを行っております。

例えば、リゾート地として有名な石垣島の場合ですと、
大阪から那覇へ入港後、石垣向けの船に積み替えます。
那覇から石垣向けの船は週に5便(月曜日から金曜日まで毎日)あり、
約18時間かけ、石垣島の港のへ入港します。

納品までの流れを、曜日を例にしてみますと、
火曜日の夕方に大阪を出港の船に積みますと、木曜日の午前中に那覇の港に入港します。
その後、積み替え作業があり、翌日の金曜日の午後に那覇の港を出港し、土曜日の午前中に石垣の港に入港し、
荷卸し作業となり、翌週の月曜日にお届け先へ配送となります。

石垣島は離島の中でも、本島からかなり離れておりますので、
那覇から時間がかかってしまいますが、
その他、本島に近い離島ですと、那覇出港後、1時間ほどで到着する島もあります。
その場合には、上記の納品スケジュールとは違い、那覇出港日に商品の配送が可能な場合もあります。

那覇から各離島へは、毎日、もしくは1週間に4便から5便は出港する船があるところがほとんどですが、
中には1週間に1便から2便しかないところもありますので、船のスケジュールには注意が必要です。


前回、大阪から沖縄向けの貨物のついて、
台風の影響を受ける旨(納品の遅れ)を書かせていただきました。

今回は沖縄本島から離島向けについてですが、
離島向けにつきましては、より大きく台風の影響を受けることがあります。

昨年発生した台風21号ですが、、
進行速度がとても遅く、沖縄周辺を通過するまでにとても時間がかかっていました。

そのため、離島向けの船の欠航が相次ぎ、
食料品や医療品等の供給がされず、
島内では生活物資が不足することになりました。

離島につきましては、本島と比べますと、
島の面積も小さく、人口も少ないため、
生活物資を常備している環境(スーパーや病院等)も少なく、
欠航が続きますと、食料品や医療品などが不足になりやすいと考えられます。

ちょうどこの時期に、私共が取り扱う、石垣島向けの建築資材が、
欠航のため、那覇にて待機していました。

その後、台風が過ぎ、船の運航が開始されたのですが、
生活物資優先のため、なかなか船に商品を積むことができず、
納品に通常予定日よりも一週間以上も遅れてしまうことがありました。

台風の時期の離島向けにつきましては、
こういったことが起きてしまうことがありますので、
できる限り、おはやめに準備いただくことが必要です。

2013年03月01日

【食の安全はどのように守られているか 輸入検査について】

こんにちは。
今回は日本に輸入される食品に行われる検査について、
西田が説明させて頂きます。

食品を輸入する際に行われる検査には、
輸入者自らが実施しなければならないものと、
厚生労働省検疫所が実施するものがあり、

輸入者自らが実施する検査には、自主検査と命令検査、
厚生労働省検疫所が実施するものには、モニタリング検査というものがあります。

各々の検査の特徴は下記の通りです。

自主検査…検疫所から指導され、自主的に輸入者が行う検査。
     主に輸入者が食品の衛生状態を確保しているかを確認するためのもので、
     初回輸入時や一定の期間毎に行われる。

命令検査…厚生労働大臣が輸入者に検査命令を下す検査。
     法律に違反している可能性が高いと判断された食品に行われる為、
     該当の食品が輸入される時には必ず行わなければならない。

モニタリング検査…多種多様な輸入食品の衛生上の状況を把握するために、
         厚生労働省検疫所が計画的に実施する検査。
         厚生労働省検疫所の食品衛生監視員による試験検体の採取が行われる。

これらの検査の中で、特に注意しなければならないのは「命令検査」です。
なぜなら、毎週のように新たな食品が「命令検査」の対象となっているからです。

「命令検査」の対象となっている事を知らずに輸入してしまいますと、
検査の為、納期が間に合わなかったり、思わぬコスト増になってしまったりします。

では、命令検査が実施されるに至るまでの経過はどのようになっているのか
中国産ウーロン茶の例を挙げてみましょう。

2013年2月13日、中国産ウーロン茶について
厚生労働省より命令検査を実施すると、知らせがありました。
これは中国産ウーロン茶からフィプロニルという農薬が基準値を超えて検出される
恐れが高まったためです。

どうして検出される恐れがあるとわかったのでしょう?

実は中国産ウーロン茶は昨年の12月頃から市場検査で基準値以上のフィプロニルが
検出され、自主回収が相次いでおりました。

そのため、検疫所は輸入される中国産ウーロン茶について行政検査であるモニタリング検査の
頻度を上げフィプロニルの残留について検査を行ってまいりました。。

モニタリング検査の結果でも、フィプロニルの基準値以上の残留が相次ぎ、
命令検査が実施される事となったのです。

今回のウーロン茶の例では市場検査に端を発しておりますが、
通常では 

検疫所によるモニタリング検査
    ↓
基準値以上の残留農薬などの違反が見つかる
    ↓
該当食品のモニタリング検査の頻度を上げる
    ↓
同様の違反がみつかる
    ↓
命令検査が施行される

という流れになります。

モニタリング検査の結果、違反があり、検査の頻度が上昇する場合には
検査強化品目として、厚生労働省のホームページで発表されます。

食品を輸入される際には、その食品の市場でのニュースはもちろん、

・命令検査の対象となっいるかどうか?
・モニタリング検査の強化品目になっているかどうか?

を確認しましょう。

もしも、輸入を検討する食品が命令検査の対象になっていたり、モニタリング検査の強化品目になっている場合には、
輸出前に、現地で自主的に検査を実施し安全性を確認する事も大切になって参ります。

そうすることが輸入者様の利益を守る事、
ひいては私たちの食の安全を守ることにも繋がると思います。