皆さん、こんにちは。共和商会の林です。
昨年末頃より、為替レートが大きく変動しており、
貿易をしておられる皆さんは、
日々の値動きに、気を揉んでおられることでしょう。
今回は、貿易における為替レートについて、少しお話ししたいと思います。
まず、為替レートの中でも、最も直接的な、
モノの売買に関わる為替レートから。
こちらは、大半の方々が、
銀行を通じ、銀行が定めたレートで両替しておられると思います。
この場合、為替予約など、何か特別な対策を取っている方は別として、
通常は、その時々の為替レートに一喜一憂することになります。
ただ、一昔前とは違い、近頃は、
例えばネットバンクなど、銀行によって、
為替レート(正確には為替手数料)が異なっていたり、
あるいは、FX業者を両替だけに利用することで、
銀行よりずっと安いレートで両替することもできるようです。
ご参考までに、為替レート同様、貿易に深く関わる
海外送金手数料についても、
ネットバンクなどは、通常よりも低い料金を設定していたり、
また、2010年4月の資金決済法改正により、
銀行以外の業者が、低料金の海外送金サービスに参入していたりします。
上記のような過去には無かったサービスを、上手く利用し、
為替に関わるコストを下げることで、
海外との売買が、よりお得になるかもしれません。
次に、輸入の際の関税・消費税の納付金額を決める為替レートについて。
こちらは、下記税関のページにある通り、
当然ながら、法律で定められております。
ご参考までに、この為替レートは、
過去の為替相場に基づき、週単位で変動しているため、
為替が大きく動いている時は、輸入申告の時期を調整することで、
関税や消費税の金額が変わることになります。
輸入品を申告せず、港などに置いたままにしておくと、
別途保管料がかかってくる点に注意は必要ですが、
納期に余裕があるのであれば、検討してみてもよいかもしれません。
最後に、輸入品引取り時に、船会社などへ支払う料金の為替レートについて。
こちらは、具体的には、
外国通貨建ての本船運賃や各種調整金などを
船会社へ日本円で支払う際に適用され、
船会社が独自に定めた為替レートとなります。
そして、それは、
ある船会社では、本船出港当日の○○銀行の為替レートを適用、
別の船会社では、全く独自の(実勢相場から少し乖離した)為替レートを適用、
といったように、船会社によりバラバラで、
輸入者がコントロールするのは困難です。
とは言いましても、この為替レートについては、
レートがお得であっても、本船運賃などの価格が元々高ければ意味は無く、
実際の支払金額で評価することとなります。
このように、貿易における為替レートには、いろいろあります。
将来の為替レートをズバリ当てたり、動かしたりすることは、
一般的には、まず出来ないでしょう。
であれば、実際の運用は、自己責任となりますが、
上記情報など参考に、すこしでも得になるよう
うまく為替レートと付き合っていってください。
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