今週のブログは西田が担当致します。
秋の行楽シーズンになりましたね。
運動会や遠足、休みの日にはハイキングをしたり、
お弁当を食べる機会が多くなりそうです。
私は、心地よい秋空の下、家族みんなで食べるお弁当が大好きなのでとても楽しみです。
ただ気をつけなければならないのは、9月、10月は、
食中毒の発生件数が8月に次いで多いという事です。
気候は涼しくなってきますが、
まだまだ油断せず、お弁当のおかずなどはしっかり加熱し、
早めに食べるようにを心がけたいですね。
さて、最近ではお弁当のおかずの定番である冷凍食品ですが、
食品を冷凍保存することの利点は、調理の際の手軽さもさることながら、
長期保存に適している、すなわち、食中毒を起こす菌の増殖を抑えることに
効果的ということが挙げられるでしょう。
そのため、輸送に時間を要する海外からの輸入の際には、
加熱殺菌後、急速冷凍保存された状態で、輸入される事が多いのです。
加熱、冷凍保存、缶詰、真空パックなど、食品の殺菌保存技術は色々ありますが、
中には日本ではまだ認められていない技術もあります。
検疫所による輸入時のチェックの際に、
「この食品はNO RADIOですか?」と聞かれる事があります。
「NO RADIO」というのは「放射線照射による殺菌をしていない」ということです。
なぜ、検疫所が「放射線照射による殺菌」の有無を確認するのかというと、
「放射線の照射による殺菌」はアメリカや中国などで、
一部食品への殺菌方法として認められておりますが、、
日本国内ではじゃがいもの発芽を抑えることにのみ許可されるもので、
日本に輸入される食品に対する殺菌方法として、認められていないからです。
放射線照射による殺菌は香辛料や乾燥野菜に対する殺菌方法として有益とされております。
例えば、香辛料は生産過程で微生物による汚染が避けられないため、殺菌は必須であるのですが、
熱に対して、感受性が高く、殺菌に十分な温度で加熱してしまうと、
少なからず風味などが犠牲になってしまいます。
そこで、放射線を照射し、微生物を除去するという方法を許可している国があるのです。
とはいえ、日本では安全性の確認と、放射線に対する消費者心理を考えて、
ジャガイモ以外への放射線殺菌は未だ検討段階にあり、
放射線殺菌を行っている可能性のある国から食品を輸入する際には、
「NO RADIO」であることが、確認されているのです。
口頭での確認だけでなく、製造者の押印のある
「放射線を照射していないことを記す証明書」の提出をを求められる事もありますし
また、厚生労働省から指示されている製造者※によって製造された製品については、
放射線照射の有無に関する検査を受けなければ輸入できません。
貿易自由化は進む傾向にありますが、まだまだ、国それぞれの規制に違いがあり、
一方の国では当たり前のことでも、もう一方では禁止されているということは、たくさんあります。
輸出入では最悪の場合、積み戻しや廃棄となってしまうこともありますので、
早い段階で、専門機関に確認をすることが大切です。
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