スタッフブログ

2012年1月

2012年01月27日

海上コンテナと在来船

こんにちは。
通関士 橋本挙裕(たつひろ)です。今週は私が担当致します。

港のシーンでいろんなデザインの長方形の箱が
きれいに積まれているところを見られた方もおられるとおもいますが、
あれがいわゆる海上コンテナといいます。

これから利用される方に簡単にコンテナの種類をお伝えします。
海上コンテナは国際規格に基づいて作られているので、世界中どこへ行っても
流通がスムーズにいきます。
様々なサイズとタイプがあるのですが、代表的なものを紹介します。
長さは20フィート(6,058mm)と40フィート(12,192mm)
幅はどちらも8フィート(2,438mm)
高さはどちらも8フィート6インチ(2,591mm)ですが40フィートの方には
9フィート6インチ(2,891mm)で30cmほど高いタイプのものがあります。
ちなみに、9フィート6インチにちなんで業界ではクン(9)ロク(6)と呼ばれています。

タイプですが、どのような物を積み込むかで別れます。
最も多く流通しているのが、ドライコンテナといい一般貨物用を指しています。
他に、ドライコンテナでは輸送できない物のために使用されるコンテナを特殊コンテナと呼びます。
リーファーコンテナといって冷凍食品などを輸送するためにコンテナ自体に冷凍装置がついているものや
コンテナのドアから積み込むことが難しい大きなもののためにオープントップコンテナ
といって屋根の無いタイプのものもあります。
他にも種類がありますので、貨物にあったコンテナを選んでいただけます。
ただ、特殊コンテナはドライコンテナと比べると費用が高く設定されているので憶えておいて
いただければと思います。


現在、国際貿易で海上輸送はコンテナで運ぶのが大半を占めています。それは、
輸出者様でコンテナを借り切っているなど条件にもよりますが
コンテナに貨物を積んでから輸入者様に届くまで、コンテナ単位で貨物が移動するため
貨物のダメージの削減、盗難事故の防止、積替えコストの削減等に繋がったからだといえます。

では、コンテナが登場する六十年ほど前はどうしていたかというと、今でもありますが在来船という船が活躍していました。これは船自体が貨物室になっていて、そこへ直接貨物を積んでいく形になります。
在来船に積むまでの貨物の流れとしては、船積みする貨物を倉庫で積むー港まで輸送ー港の倉庫で一時卸す在来船の側まで移動するー船積みするというように、移動の過程が多い分貨物へのダメージのリスクが
あります。また、雨の日は貨物が濡れてしまうので作業が止まることもあり、
実際、雨で作業ができなくて出港日が延びてしまったこともありました。

マイナス面が目立ってしまいましたが、在来船にはコンテナには入らない形状や重量の貨物
を積むことができるという最大の利点を活かせるので、そういった貨物を扱われる方には
まだまだ必要な船だといえるのです。

2012年01月20日

セット商品の通関について

 いつも弊社のブログを読んで頂きありがとうございます。
今週は川本がセット商品の通関について書かせていただきたいと思います。

過去のブログでも何度かご説明させていただいておりますが、商品を海外
から輸入する際、関税を決定するために商品の種類ごとにそれぞれ税率番号
(HSコード)と呼ばれる番号に分類してから関税率(関税額)の決定を
行います。例えばハサミは82類に、消しゴムは40類に、ボールペンは
96類に分類され、それぞれ税率が異なり、関税額も異なってきます。
これらの分類は、インボイスにそれぞれが品名として記載があれば分類は
比較的容易に行えます。しかし、インボイスに何種類かの商品をひとまとめに
「○○セット」というように個別で品名として記載されない
事があります。そのような品名のインボイスだけでは、
その内訳や詳細が分かりませんし、分類を行う事が難しく、
通関の際には、税関から商品の詳細を問われることもあります。
 
たとえば、「ハサミが○○個で、○円の契約」、「消しゴムが○個で○円
」というように商品ごとの契約でインボイスに記載があれば問題ないのですが、
ハサミ、消しゴム、ボールペン、定規などがまとめて1セット○円で、
「stationery set(文房具セット)」という品名ですと、通関の審査を行う
税関から見れば、セットの内訳がわかりませんし、冒頭に書かせて頂いた
ように、関税額決定のための分類も行えません。
上記のように、数種類の商品が○○セットとしてインボイスに品名が
ひとまとめに記載されている場合も、それぞれ内個数や商品詳細を明らかにし、
それぞれ分類して輸入申告する必要があります。

「文房具セット」で400円という契約ですと、ハサミが200円、定規が
100円、ボールペン、消しゴムがそれぞれ50円(合計400円)という
ように価格を設定して申告する必要がありますので、
別途で「セット商品の詳細」として明細があれば、スムーズに通関が
行えることと思います。

ただし例外として、複数の商品を「小売り用に1セットとして包装した物品」は、
そのセット商品の中で最も重要な役割を果たす商品が代表の番号として分類されます。
例えば、「コンタクトレンズの消毒セット」という小売り用にセットにした
物品があるとします。この商品の内容は、レンズ消毒液とケースだとすると、
商品として重要な役割を果たしているのは、ケースではなく消毒液になりますので、
消毒液の税率番号に分類されることになります。

2012年01月13日

輸入貨物の引き取り

今週は林田が担当致します。

輸入をされているお客様は予め納期を設定されている方がほとんどだと思います。

私共はその納期に合わせて、輸入申告を行い、貨物の引き取りの手続きなどを行っております。

貨物を倉庫から引き取る手続きですが、具体的には以下の通りになっています。


貨物を引き取るまでに必要な手続きは、
輸入許可書とデリバリーオーダー(以下D/O)と呼ばれる書類を
倉庫やヤードに差し入れなくてはいけません(対査と呼ばれています)。

このD/Oは船会社が貨物の引き渡しを、倉庫やヤードのオペレーターに指示する書類であり、
船会社代理店にB/Lを差し入れて、運賃等を支払えば、入手することができます。

近年では、手続き簡素化ため、運賃支払いは銀行振り込みで対応しているところもあります。

また、対査の際に必要なD/Oを発行する代わりに
D/O IDナンバーと呼ばれる番号を発行するところもあります。(D/Oレス)

これは、オンラインのパソコンで倉庫やヤードにこのIDナンバー、
コンテナ番号や、搬出先などを引取り前に通知することで、
D/Oを倉庫に持っていく必要をなくすことができます。

(「貨物を引取るための手続きとは http://www.rubiconem.com/blog/cat9/000147.html」も御覧ください)


上記のことを踏まえ、常々貨物引き取りの手配をしておりますが、
先日私が経験したことで、ちょっとしたミスにより慌ててしまう結果となりました。

お客様の貨物の納期は、明日貨物を倉庫から引き取り、その次の日に納品することになっていました。

B/Lの到着が遅れたため、明日、D/Oを入手しそのまま対査を済ませ貨物を倉庫から引き取る予定でした。
すべてが予定通りに進み、私は安心しておりました。

しかしこのD/Oを入手するため船会社代理店にB/Lを差し入れようと、
船会社代理店を調べると所在地が横浜となっておりました。

私は船会社代理店は大阪にあるものだと勘違いしておりました。

船会社代理店が横浜ですので、B/Lを郵送する分時間がかかってしまい、
予定通りに貨物を引き取れないかもしれません。

私は慌てて船会社代理店に電話をしたところ、運賃等の支払いは銀行振り込みで対応しておりましたし、
D/OもD/Oレスでしたので、
「B/Lさえ、明日午前中に到着すれば、予定通り午後には貨物が引き取れる」とのことでした。

明日午前に横浜に到着させるために、すぐに郵便局へ走り、なんとか間に合うことができました。

もう少し気付くのが遅ければ予定通りに貨物を引き取ることができず、
お客様にご迷惑をかけてしまうところでした。

今考えるだけで冷や汗が出る思いです。
今後は同じ失敗をしないように気をつけていきたいと思います。