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2010年9月

2010年09月25日

通関士の仕事について

初めまして、橋本挙裕と申します。
(名前は"たつひろ"と読みますが、今まで正しく読まれたことがありません・・・)
宜しくお願い致します。

さて、今回は、通関士の仕事について、私なりに説明したいと思います。

一般的に、通関士の仕事とは、メーカーさんや商社さん等が、海外との貿易で、物を輸出入する際に、必要な書類を、代理で作成し、税関へ対して申告し、審査及び検査を受け、許可をいただく手続き、ということになります。

ただ、私の実際の日常業務は、書類の作成だけではなく、船会社に支払う運賃等の準備、お客様との貨物納品の打ち合わせ、運送トラックの手配ほか様々です。

輸入の場合は、納付する税金の計算も仕事の一つで、お金に関わる部分なので、特に気を使うところであります。

また、ずっと机の前に座っているわけでもありません。
書類を船会社や港の倉庫へ届けるために、車で走り回ったり、税関検査のため、倉庫から税関さんへ重い貨物を運んだり、と汗をかくこともあるのです。

以前、私は、税関検査の立会いで、真夏に、コンテナー(テレビのシーンでよく見かける港に積まれている大きな箱状のもの)の中から、何百台もの自転車を出す作業をしたことがあり、コンテナーの奥の方まできたときに、酸欠状態になってしまいました。通関士は、意外と体力もいる仕事かもしれません。

あと、輸出入される貨物は様々であり、自分がよく知らないものや特殊なものも出てきます。
そういう場合は、事前に、お客様からどんな製品か教えていただいたり、資料やインターネットで調べることにも多くの時間を費やすことになります。

そして、製品を確定し、申告をするのですが、時には、税関さんから思いもよらない質問があり、対応に困ってしまうこともあります。その後、お客様の協力を得て、関係各所より必要な情報を集め、
改めて、税関さんへ説明し、ようやく許可が下りることに・・・

このように、手間がかかりながら、いただく許可というのは格別のものがあります。
こういうところが、通関士として「やりがい」かもしれません。


以上、私の普段の様子を、駆け足で書かせていただきました。
通関士について、あまり御存じない方も多いでしょうから、これからも皆さまに、私の経験も踏まえて、分かりやすくお伝えしていきたいと思います。

次回の橋本ブログは、2回目としまして、通関士の資格試験についてお伝えいたします。

 

 

2010年09月16日

輸出貨物のコンテナ扱いとは?

初めまして、今回スタッフブログを担当します池田と申します。
よろしくお願い致します。

今回のテーマは「輸出貨物のコンテナ扱い」についてです。

 先日、いつも小口貨物で輸出をされているお客様から、今回は、自社の工場で、貨物をコンテナに詰めて輸出したいとの依頼を受けました。
そこで、以前コンテナ詰めで輸出をした実績があるか確認させていただいたところ、実績はないとの返答でしたので、初めてではそういったことは出来ないのですと回答しましたら、とても疑問に思われていました。
この一件で、他の輸出者の皆さんもそう感じられるのではないかと思い、このテーマにさせていただきます。

 輸出貨物をコンテナ詰めするためには、原則として、まずその貨物を保税地域という税関に許可を受けた指定された場所に入れ、そこで貨物を保管してから、輸出申告書類を税関に提出し、輸出許可を受けなければなりません。
 そして、通常は、輸出の許可を得てから、そのまま保税地域で、貨物の積み替えや移し替え、さらにコンテナ詰めをすることとなります。

これでは、限られた場所でしか作業が出来ず、その分、余計に時間がかかったり、また料金も高くなってしまいます。

そこで、輸出貨物のコンテナ扱いという制度が設けられています。
これは、事前に税関長に「コンテナ扱い申出適用通知書」を受けることにより、自社の工場等で貨物をコンテナ詰めしてから、保税地域に入れ、コンテナに詰めた状態で輸出申告し、許可を受けられる制度のことです。

このコンテナ扱いを活用することによって、先に書きました通常の輸出の流れに比べ、作業にかかる時間を短縮でき、料金も安くすることができるというメリットがあります。

 ただし、コンテナ扱いを受けるためには、下記のような一定の条件を充たさなければなりません。

1.輸出者が過去3年間に関税関係に関する法令に違反して処罰されていないこと。

2.輸出者が過去2年間に税関の審査や検査によって関税関係の法令に従っていないことが発見された場合、または関税関係の法令に従っていない恐れがあると税関に指摘されて申告を撤回したことがないこと。

3.輸出者が過去1年以内に保税地域でコンテナ詰めをして輸出をしたことがあること

4.複数の輸出者が同じコンテナに詰め込まれるもの(混載貨物)でないこと。

この中で、特に注目していただきたいのは3の条件で、これは以前の条件より厳しくなってしまいました。

 以前のコンテナ扱いが認められる条件は「初めて貨物を輸出する場合でないこと」とされていて、過去1年以内に小口貨物(混載貨物)でも輸出の実績があればコンテナ扱いが認められていたのす。

これが厳しくなってしまった理由は、コンテナ扱いの制度を悪用して、
(例:輸出申告書類に記載されていない物品を不正に輸出しようとする行為、いわゆる密輸)
税関検査等で発見されるケースが増えてしまったことが、原因ではないかと思われます。

こういった違反をしてしまいますと、税関からの信用をなくしてしまい、コンテナ扱いができなくなるだけでなく、通常の輸出申告でも、審査・検査等で厳しくチェックが入り、迅速な通関をすることが困難になってしまいます。

 こういった行為は、不正をした輸出者様が困るだけではなく、大半の優良な輸出者の皆様にも大変迷惑がかかってしまうことになるのです。

せっかくのこういった便利な制度は、ルールを守って活用していただくことが、我々通関業者からの切実なお願いです。お互いに協力できていければ幸いです。

どうぞよろしくお願い致します。

 

2010年09月10日

商品説明資料は意外な重要書類! 

はじめまして、通関を担当している川本と申します。

今回、私は、貨物の輸出入申告を行なうにあたって、
資料というものがどれほど重要なものかを説明させていただきたいと思います。

まず、資料とは、申告をするお客様の商品がどのような材質で出来ていて、
どう使用するのか、また成分や規格などを記載したものを言います。

では、なぜそれほど資料が重要なのでしょうか。

まず、私どもは、通関に際し、税関への輸出入申告にあたって、商品の品目分類という事務作業を行ないます。
例えば、椅子は94類、自転車は87類、シャーペンは・・というように、あらかじめ決められた番号に振り分けます。

この番号(94や87)はHSコード(税番、統計品目番号)と呼ばれ、関税定率法という法律によって予め決められています。
このHSコードによって税率が異なり、いろんな品物に異なる税金が課されるのです。
詳しくはコチラ(http://www.customs.go.jp/tariff/2010_4/index.htm

私どもは、お客様から頂いた商品資料を参考にして、商品をHSコードに振り分けます。
このコードは商品の材質や、成分、用途などが微妙に違うだけで異なります。
ですので、資料自体が申告貨物と異なっていますと、誤った申告となってしまう恐れがあるのです。

私どもは、頂いた資料やインボイスの品名などをチェックし、商品について疑問点などがあれば、確認させていただく事が基本ですが、商品を実際に目にすることがほとんどありませんので、少しでも規格の違う資料ですとか、違う商品の資料などの場合、なかなか違いに気づきにくいのです。

私は税関の現場でこんな体験したことがあります。

申告する商品は化学製品だった為、お客様から頂いた商品の成分表を申告の際、税関に提出しました。

ところが、その成分には輸出の貿易管理令に規制されているものが含まれている為、
本来であれば経済産業大臣の輸出承認がなければ、商品を輸出することが出来ません。

直接メーカーに確認させて頂くと、資料(成分表)自体が申告貨物のものとは別のものだと判明したのです。

このミスやいろんな要因もあり事実確認に数日要し、輸出許可がでたのは数日後でした。
(通常、問題がなければは申告日に許可されるのが一般的です)

また、別のケースでは、輸入申告前に事前にお客様から頂いた貨物の商品写真と違うデザインの品物が税関検査で発見され、貨物自体に問題があった為、申告自体が撤回、輸入が出来ないという事態になったこともありました。

間違った申告の場合は納期に影響がでるだけでなく、輸入の場合、条件によっては加算税という追加で税金を払わなくてはいけないという事もありえるのです。
(詳しくは加算税参照 http://www.customs.go.jp/kaisei/kasanzei.htm

輸出入申告を行なうにあたって、一番重要なのが、貨物がどのようなものかということです。
つまり、微妙な成分や材質の違いにより、間違った申告となる恐れがあるのです。
その重要な判断材料が商品資料なのです。

通関を担当させて頂いてる私としても、普段の業務の中でお客様が気づきにくい細かい箇所までチェックし、申告に間違いがないように細心の注意を払って、取り組んで参りたいと思います。
 
 

 

2010年09月03日

動物検疫☆

はじめまして。林田健吾と申します。

スタッフブログ初登場です。
この業界に入ってまだ日は浅いのですが、皆様のお役に立てることを書いていければと思っております。

今後ともよろしくお願いいたします。


今回のテーマは「動物検疫」です。
動物検疫とは、指定の動物とその動物から作られる肉製品などの畜産物を輸出入する際に行う検査です。

今回肉製品の輸入があるということで動物検疫のサンプリングに立ち会ってきました。
防疫官の方が貨物を少量検疫所に持ち帰り検査する訳です。

予め検査の場所と日時を予約しているため、指定の倉庫前で防疫官の方と合流し
今回対象となっている貨物のあるところへ移動しました。

検査対象のカートンの封を開け、防疫官の方が中身を確認し
各商品1カートンのさらに細かい梱包を開け各商品を少量ずつ防疫官の方が持って帰られました。
こうして検査をしてもらい、家畜の伝染性疾病の病原体が日本に持ち込まれるのを防いでいる訳ですね。


最後に検疫所の方から今回の輸入についてご指摘をいただきました。
畜産物を輸入するにあたって必要な書類の中に検査証明書(VETERINARY HEALTH CERTIFICATE)というものがあります。
通称「ヘルス」と呼ばれています。
このヘルスという書類は輸出国において、日本が要求する条件をクリアしている証明書になります。


そのヘルスに畜産物に使われている動物種が記載されていませんでしたので(例としては、BEEF,PORK 等)
今後ヘルスに動物種を記載することとご指導をいただきました。


これから畜産物の輸入を考えておられる方は、ヘルスに動物種の記載をお忘れなく☆


余談ですが、海外旅行に行った場合でもおみやげなどで日本に肉製品をそのまま持ち込むことはできません。
まずその国から持ち出す前に日本向けの検査を受け、検査証明書を取得します。
そしてさらに日本到着時に動物検疫所で検査を受けることになります。

とっても手間がかかるんですね。
コッソリとトランクに入れておいても大丈夫じゃないかな?と
もしかしたら思っている方もおられるかもしれません。


そうなることを防いでいるのが検疫探知犬です。
空港の税関旅具検査場で手荷物の中から動物検疫の検査を必要とする肉製品等を嗅ぎ分けて発見します。
犬種はビーグル。犬の中でも嗅覚はトップクラスであります。
毎日緊張感のある世界で頑張っているんでしょうね。

そして偶然にも我が家の飼い犬もビーグル。
同じビーグルが活躍しているということで私は誇り高い気分になってきました。
今夜は特にかわいがってあげようと心に決め帰宅。

2010.jpg

クーラーの風が一番当たる場所でゴロゴロ、、、、。
う?ん、、、、。我が家の犬も嗅覚を何かの役に立てて鼻高高といきたいもんです、、、、。

 

「プロのアドバイス」(輸出入規制に注意!)も御覧ください>>